マメハルがやってみるブログ

無職が「得意」を活かしてフリーランスを目指すよ!

MENU

アニメ映画『インサイド・ヘッド』感想 ※ネタバレ有

f:id:yorozumameharu:20170206211222j:plain

 

作品データ

 『インサイド・ヘッド』

 ・監督:ピート・ドクター/ロニー・デル・カルメン

・脚本:ピート・ドクター/メグ・レフォーブ/ジョシュ・クーリー

・製作:ジョネス・リビラー

・制作会社:フォルト・ディズニー・ピクチャーズ/ピクサー・アニメーション・スタジオ

あらすじ

ママとパパに見守られて、ミネソタで元気いっぱいに育った11才の少女ライリー。そして、いつも彼女の頭の中にいる“5つの感情たち”―ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミ。


ところが、遠い街への引っ越しで、不安とドキドキがいっぱいになったライリーの心の中ので、ヨロコビとカナシミは迷子になってしまいます。
ライリーは、このまま永遠にヨロコビやカナシミの気持ちを見失ってしまうのでしょうか?


観終わった時、あなたはきっと、自分をもっと好きになっている―。
驚きに満ちた、誰も見たことのない“頭の中の世界”で繰り広げられる、ディズニー/ピクサーの感動の冒険ファンタジー!(公式サイト作品情報より抜粋)


映画『インサイド・ヘッド』最新予告編

感想

以下、ネタバレ注意!

 大人から子供まで楽しめる脳内冒険ファンタジー

まず設定が面白いですよね。

 

11歳の少女・ライリーの頭の中を舞台に、人間のもつ5つの感情をそれぞれキャラクター化。

引っ越しで情緒不安定になっているライリーの感情の乱れを、脳内にいるキャラクター達の奔走として表現。

他にも記憶の整理や潜在意識、睡眠時に見る夢など、脳内で行われている働きをイマジネーション豊かに表現することで、幅広い年齢層が楽しめるものに仕上げています。

 

 「なぜか頭の中でリピートする曲」とか、あるある過ぎて笑っちゃいました。

 

色んな人に薦めたい映画なんですがその理由として、この映画が「自分や人の感情を冷静に判断できるようになる映画」だからです。

 

例えば、すごくムカつくことがあったとしても「あ、今頭の中でムカムカが仕事してるんだな~。」って思えば何だか冷静になれるんですよね。

自分を客観的に見ることができるようになる。

 

そして怒っている人を見ても「ああ、あの人は今イカリが司令を出しているんだな。」

「司令室バタついてるんだろうな。」って思えるので人にも優しく接することができるようになる。

 

みんなが自分の感情を冷静に判断したり、他者の気持ちを想像することができたら、お互いにいい関係を築いていくことができると思うんですよね。

 名キャラビンボン

本作で私が最も心奪われたのがビンボンの存在です。

 

ビンボンはライリーが小さいころに作りだした「空想上の友達」

無邪気で愛嬌のあるキャラクターです。

小さい頃はよくビンボンと空想世界で遊んでいたライリーですが、11歳になった彼女が空想上の友達と遊ぶことなんてもうない。

 

「ライリーとまた遊びたい。大好きなライリーのためになりたい」

 

そんなときにヨロコビ達と出会ったビンボン。

司令室へと急ぐヨロコビに「指令室まで戻れたらビンボンのことをライリーに思い出させてあげる」と言われて一緒に司令室へ向かうことに。

 

この道中で繰り返し描かれているのが、ライリーの中でビンボンはすでに不要な存在であるということです。

 

二人で遊んだロケットは「記憶のゴミ捨て場」(古くなった思い出を捨てる谷底)に捨てられ、ライリーの頭の中では新たに「理想のボーイフレンド」が生み出されている。

そしてヨロコビとともに「記憶のゴミ捨て場」に落ちてしまったビンボンは、自分の身体が徐々に消えかけていることに気が付くのです。

 

「自分はもうライリーにとって必要のない存在なんだ」

 

それでもビンボンはライリーのために行動するんです。

 

自分がゴミ捨て場に留まることで代わりにヨロコビを地上に戻す。

ライリーの幸せを願いながら一人、ゴミ山の中で消えていくビンボン。

 

もう絶対泣くよねこんなの。

 でもビンボンがライリーの中から消えることで、ライリーは人間として成長していくんですよね。

 

ヨロコビとカナシミを取り戻したライリーは、以前より複雑で豊かな感情を手に入れて次第に大人になっていく。

 

ヨロコビやカナシミが「ライリーの感情のキャラクター」であるように、ビンボンは「ライリーの幼さを表したキャラクター」だったんでしょうね。

 

幼さと決別して成熟した感情を育んでいく。

 

そんな「人間の心の成長」を示してくれたビンボンに、私は泣きながら喝采を送りたい。

 カナシミの必要性

驚いたのがこの物語が「悲しむことの重要性」にスポットを当てているというところ。

 

でも悲しみなんて感情のなかでも一番ネガティブだし、なるべく感じたくないものですよね。視聴する子供たちにとっては喜びいっぱいの毎日のほうがいいはず。

 

なのになぜピクサーはこのような命題を提示したのか。

 

ライリーのお気に入りの思い出に「両親に見守られながら、アイスホッケーの仲間に胴上げされる」というものがあります。

ヨロコビはこの思い出を「みんなに胴上げされて超ハッピーな思い出」と語りますが、カナシミはこれを「ライリーのミスで試合に負けた悲しい思い出」と語る。

 

実はこれ、「自分のミスのせいでチームが負けてしまい落ち込むライリーを、両親とチームの仲間達が励ましてくれた思い出」だったんです。

 

悲しいことがあったからこそ、みんなの優しさ、温かさを感じることができた。

 

日本では「インサイド・ヘッド」という題名で公開された本作ですが、原題は「Inside Out」。

「裏返し」という意味です。

 

悲しみの裏に喜びがある。

だから自分の中に生まれる全ての感情を大切にしてほしい。

 

こういうことをこの映画は伝えたかったんじゃないかな。

 

私自身、ネガティブさを原動力に生きている人間なのでこれには納得させられました。

こういうメッセージを、説明しすぎずに映像を通して伝えるピクサー。

すごい。