マメハルがやってみるブログ

無職が「得意」を活かしてフリーランスを目指すよ!

MENU

『モブサイコ100』感想 ※ネタバレ多少有

f:id:yorozumameharu:20161204210907j:plain

目次

作品データ

『モブサイコ100』
・作者:ONE
・2012年4月18日~裏サンデー、2014年12月~Manga ONE連載中
・2016年7月~9月テレビアニメ放送

あらすじ

100になると爆発する少年の名は…モブ!自己表現がヘタな超能力少年、通称・モブ。
普通の生き方にこだわり超能力を封印しているモブだが、感情が高ぶり数字が100になったとき…少年の身に何かが起こる!!!!(裏サンデー抜粋)

 


【裏サンデー】「モブサイコ100」PV

感想

『ワンパンマン』原作者が描いてる漫画ということで存在は知っていたんですが、けっこう長いこと未読でした。
アニメ放送をきっかけに漫画も読み始めたんですが、面白い漫画に絵柄は関係ないんだなって改めて感じさせてくれる漫画家さんですよねONE先生は。

 

以下、読んでの感想ですがネタバレ多少有。

 

 応援したくなる「最強主人公」

本作主人公のモブ君は「最強の超能力者」です。
ビルや建物なんか軽々浮かせられるような災害レベルの念動力が使えて、登場する他のどの超能力者よりも強い。

「主人公が最強」って一歩間違うと読者に嫌われやすい設定だと思うんですが、モブ君の場合は素直に好感持てるし読んでて自然に「応援したい!最終回まで見届けたい!」っていう気持ちなっちゃうんですよね。

 

なんでかっていうと、この漫画が描こうとしているのが「最強の超能力者としての主人公」ではなく「勉強もスポーツも人付き合いもダメだけど、それでもひたむきに人として成長しようとする主人公」だから。

「最強の超能力者」という要素は、ここでは単なる個人がもつ特徴の一つという扱いなんです。


モブ君は自分の超能力のことを、日常生活を送るのに全く必要ないものと考えているので自分から積極的に使用することはありません。
なぜなら超能力が使えても場の空気が読めるようにはならないし、数学解けないし筋肉もつかない。意中の人、ツボミちゃんと手を繋いで帰れるようにもならないから。


自分を変えようと入部した肉体改造部で毎日ぶっ倒れるまでランニングしたり、人付き合いが苦手なのに人との関わりを大切にして、不器用ながらも自分の気持ちを相手に伝えようとする。


この「必死に向上しようとする姿」が読んでてグッとくるし、すごくカッコいいんですよ。

 before→afterがいっぱい

たくさんの登場人物たちと出会いで成長していくモブ君ですが、その登場人物達もまた、モブ君との出会いをきっかけに自分自身を見つめなおしていきます。

敵として登場する超能力者の大半は「自分はまわりの人間とは違う特別な存在」「弱者は強者に支配されるべき」という、力を持つマイノリティ特有のこじれた思想持ち。

ですが、自分よりも圧倒的な力を持つ存在が「自分は凡人」「周りの人達に感謝してる」と語るのを聞き、今までの考え、生き方を修正することになります。
テロ組織にいた超能力者が社会復帰して、自分の特性を生かした職に就いてるとことか読んでて嬉しくなっちゃいました。
あとテル君かな。彼は超能力で市内の不良達を牛耳っていたんですが、モブ君に完敗してからどんどん変化します。頭頂部が。

 大人の役目

魅力的なキャラがたくさん出てくるこの作品の中で、私が声を大にして推したいのが、モブ君の師匠、霊幻 新隆(28)です。

自称霊能力者の詐欺師で、モブ君を上手いこと言いくるめて自分の代わりに悪霊の除霊をさせていますが、詐欺師という点を除けば非常に有能かつ優れた人間性の持ち主。

強すぎる自分の力に怯え、悩むモブ君に的確なアドバイスをあげたり、日常生活での悩みについて相談に乗ってあげたりと、モブ君の精神的な支えになっています。

また、モブ君が背負いこみ過ぎた危機的ゴタゴタ(テロリストな超能力者が殺しにかかってくる)を、「大人にまかせておけ!」と言って全部代わりに抱え込んで対処しようとするなど、めっちゃ強いけどまだ子供なモブ君を、師匠として、保護者として、大人として守ろうとする。

 

私、霊幻と同世代なんですけど、あの状況で同じ行動がとれるかと聞かれたらまったく自信ありません…。

モブ君を導いてあげて、彼が独り立ちするところを見届けるのがこの漫画における霊幻の役目なんだと思うんですが、モブ君が巣立った後、霊幻はちゃんと自分自身の為に自分の人生を歩んでいくことができるのか。
何か子育てを終えた後の親についてみたいな話になっちゃいましたが、モブ君に出会う前の雰囲気からして、その点が少し心配になるんです。

モブ君の成長と一緒に、霊幻の今後についても最後まで見届けたいですね。